スマートフォンを持ち歩くのが嫌になってしまった。
明日は家に置いていこうと思う。
明日になったら気が変わるかもしれないが。
Shine to insomnia
眠らない光。
そういう意味を込めている。
眠れない光か。
夜明かりは、いつもこつこつと時を刻みながら足音を立てる。
その音は、いつも乾いた音。
いつしか部屋を訪れて、ぱちりと夜を鳴らしてくれる。
夜は暗がり。
部屋の照明も消えて、夜明かりは夢路へと誘ってくれる。
眠れなくとも心配ない。
眠れないなら、眠れなくてもいいんだ。
寝転がって、からだを楽にして。
小さな音でもいいから音楽をかけて。
深く考えようとする思考を邪魔してやればいい。
邪魔をされた思考はやがて鈍り、微睡みを引き連れてくる。
念のため、目覚まし時計はいつも通りかけておくといい。
気がつけば、からだもあたまも、とりあえずはリセットされるはずだ。
あとは、朝飯に何か温かいものでも。
スープでもいい。
面倒なら、白湯でもいい。
冷たいものより、温かいものがいい。
微温めの水道水でもいい。
家を出る時間より、ほんの少しだけ早めに起きられたなら、それを素直に喜ぶといい。
目覚ましより早く起きたなら、早起きが出来て良かったと思えばいい。
温かなものを飲んで。
明日の日を、行ってらっしゃい。
あなたが今日も、健やかでありますよう。