7routeplanet

写真と七辻脳内白描図

歌唄いと多趣味事

子どもの頃から書きたい物語があり、それを形にするために選んだ表現方法が文章だった。
絵も描いていたが、脳裏に描く登場人物や風景を描き留めたい程度のもので、漫画家になるつもりはなかった。


中学時代のホームルームで、中学生を対象とした文学コンクールのようなものがあると聞かされて、一度だけ投稿したことがある。
原稿用紙300枚に書いた物語。
今思えばなんて拙い話を書いたのだろう。
結果は当然落選だった。


今でも自分の執筆に納得などいっていないのに。
一生納得などしないのだろう。
そこは、妥協すべき点なのだと心に留める。


書きたいものを書くために何が足りないか。
小説以外の本を読めるようになったのは、成人してからだ。
僕は人より勉強が出来ない。
大学には進まなかった。
全部独学でやらなくては。
そう思って本を買ったり図書館で本を借りたりした。


空想するのには、よく自転車で遠出した。
一日5-7時間を走り回り、歌を唄いながら物語のイメージを膨らませた。
風景を見るうちに、カメラで撮影するようになった。
本当は、天体写真を撮りたかった。
昔、親と共に撮影した星空の写真を、もう一度撮りたいと思っていた。


昔から、歌うのが好きだった。
割と高校卒業まで歌手になりたいとか思っていた。
だから進んだのは音楽の専門学校であったし、ヴォーカル志望で勉強をした。
ただ、人前に立つのはどうしても苦手だった。
結局歌手にはならなかったし、なれなかった。


物書きを目指し始めたのは成人してからだ。
しかし、高校卒業以降、創作のイメージが出来なくなっていた。
感覚を取り戻すには時間がかかる。
足りないものが多すぎる。
イメージを形にするための力が無さすぎる。


書きたいものを描くために。
もっと本を読まなくては。
人よりずっと頑張らなくてはならない。
そうでなくては追いつけない。
追いつきたい人たちがいる。
きっと子どもの頃から続けていたことをずっと続けている人たちだ。
僕も追いつきたい。
僕はまだ、スタートラインにすら立っていない。


今の趣味は、全てが創作のための趣味事。


2015年から二年かけて一本書いた。
2018年にもう一本、短いものを。
6月からは二次創作物で二本。今三本目のラストスパートを書いている。
今年は二本、書きたい人々がいる。


高校卒業以降、見えなくなっていた彼等の姿がようやく見えた。
金髪金眼の青年だ。
もう一人、脚のない光の星のひとも今は居る。


また、創作出来なくなる前に、この二人の物語を始めたい。
頑張らなくては。