志学数学 -研究の諸段階 発表の工夫 (シュプリンガー数学クラブ)/伊原康隆著
https://www.amazon.co.jp/dp/4621061593/ref=cm_sw_r_cp_api_i_fg7wEbSMQVDNA
私は残念ながら数学を志す人間ではなく、物書きを志すものなので、感想を述べる際、関心を向けるべきところが他と異なるかもしれないが、どうかご了承頂きたい。
以前、TwitterにてフォロワーさんのRTを見、数学の出来ない私でも判るだろうかと思い読んでみた。
すると、数学の話というより、数学者を志す方々の学習と論文発表のための本なのだなと思う一方、内容を読み通していくうち、私が創作するにあたって、日頃からやっていること、やりたいと思っていて出来ていないことの再確認をする良い機会となった。
特に、第一章『学習と研究の諸段階、脱皮』については、数学者に限らず、全ての分野において言えることであるので、勉学に悩んでいるかたは、一章だけでも(できれば四章も)目を通すと良い。
二章は後半にて、著者の「アメリカ数学会夏季研究集会」参加の体験録が読める。私はこの話が個人的に楽しかった。
また、著者もきっと、数学だけではなく、さまざまな分野に視野を広げておられる方なのだろうということが、文章から垣間見えた。
今回のように楽しく指南書を読破したのは、おそらく、最新天文小辞典/福江純著(2004年) 以来。
どちらも、著者の人柄が見える本。
堅苦しくなく、楽しく読むことができる。
志学数学、第一章、二章のあたま、四章は、少し日を置いて再度読み返します。
素敵な本でした、有難う御座います。
以下検索メモ。
平易(問題や文章が分かり易い意味):やさしいこと、むずかしくないこと。
→容易は物事を行うのに、多くの労力や時間を必要としないこと。
コロキウム:学会、学究的セミナー
「文語は、規範文法に従う表現が多く使われ、ら抜き言葉などの表現を比較的避ける傾向がある」
「口語は、語句の省略や語順の倒置が頻繁に行われ、文法的には不完全であることが多い」
(Wikipedia 文語 日本語による文語より引用)