7routeplanet

写真と七辻脳内白描図

自転車は親が持ち帰ったので問題ない。

駅前に置いていた自転車まであともうすぐのところで、道端でぶっ倒れたのは、19歳の夏。

 

胃が痛すぎて、耐えられなくて動けなくなった。

病院に搬送される間、黄色い胃液を吐き続けたのはなんとなく覚えている。

 

いわゆる、多発性胃潰瘍だった。

原因はストレス。

倒れる二週間前から、胃の痛み方が変わっていた。

当時のバイト先の人間関係はうまくいってなかった。仕事は好きだったが。

 

薬と点滴で治るらしく、食事はしばらく重湯ばかり。

重湯は不味い。食べ切るのにかなり気持ちが折れる。

たまに美味く感じることがあったのは、気の持ちようなのだろう。

 

退院したあとは、一ヶ月ほど家で養生していた。

まともな飯を食えるようになったのは、それから二週間後だったか、三週間後だったか。

 

家から出られそうなときは家を出て、親の買い物に付き合ったり、身体を元に戻そうと無理のない範囲で活動したり。

 

そのあたりはよく覚えていない。

 

一ヶ月後に学校とバイトの復帰。

それから、バイト先での人間関係が少しだけ緩くなった。

当時は安心したが、まぁうん。言いたいことはあるが、もういいか。

 

当時、助けてくれた方々に、お礼を言えなかったんだよな。

人と話すのが本当に駄目だったんだ。

有難う御座いますの一言も、言えなかった。

 

今は確と、言えるように。

あのとき、助けてくださって、有難う御座いました。

 

そんなことを、ふと思い出しただけのこと。

 

もう、初夏だな。

 

f:id:fiyalzha:20200514134137j:image

4月29日の月齢6.47銀